当社オーナーが手掛けた確かな実績！PART.2で書いたように、当社オーナーは若くして多角経営を展開し、上昇志向を強めていきました。

当時のオーナーは会社が発展していくことだけに思考のベクトルが向き、躓くことなど考えてもいなかったのです。

悪戦苦闘や紆余曲折はあれど、概ね順風満帆に会社が発展していく中で、オーナーの心境には驕りと慢心が広がっていったのです。




一言でいえば『若気の至り』というやつでしょう。

数店舗を展開する中で、各店舗には責任者がおり、更に上役には統括責任者を置いていました。

当時のオーナーは、自身が先頭に立って突き進むという所謂ワンマン体制での経営であったため上手くいっていた経営が、多店舗展開することにより自身の目が行き届かなくなっていたのです。

それでも、通常であれば各店舗責任者がいる上、統括責任者も置いているのだから大丈夫であろうという楽天的思考が経営に影を落としていったのです。

ハッスルセクキャバの責任者が、『病気』という偽りの理由で退社した時が積み上げた積み木が崩れ去る前兆でした。

世の中に上昇志向の強い人間は多々あれど、どのように厚遇されようと野望を抱き、裏切りなどを厭わない人間もいるということを、机上の理論ではなく身をもって知ることとなったのです。

この偽りの理由で退社した責任者の年収は優に1000万円を超え、統括責任者に至っては年収2000万円を超えていたのですが、オーナー自身はこのように厚遇しているのだから裏切りに合うことなど夢想だにしなかったのです。

この裏切り者の責任者は、用意周到でした。

お店のお客をスポンサーとして捕まえ、自身が責任者であるお店スタッフや女の子を時間をかけて取り込んでいき、さらには上役である統括責任者までも欺き取り込み、野望への下準備を進めていったのです。

何も知らないオーナーは、この裏切り者に慰労金まで支給し手厚い言葉を掛けて送り出したのですが、後に自分の甘さと驕りを自覚せざるを得なくなったのです。

この裏切り者の責任者は近くにラウンジキャバクラをオープンし、引き抜いたスタッフや女の子によって運営を始めたのです。


当社オーナーが手掛けた確かな実績！最終章へ続く